倭(やまと)の姫(ひめ)と日本(やまと)の武(たける)

倭(やまと;古代日本)は、日本(大和;やまと)などと同意語で、倭(やまと)の姫と日本(やまと)の武(たける)が栄光の伯母(おば)の倭姫命(やまとひめのみこと)と暴君の甥(おい)の日本武尊(やまとたけのみこと)で、対照的な存在である。
倭(やまと)の姫の倭姫命(やまとひめのみこと)は、生まれた時の命名で、日本(やまと)の武(たける)の日本武尊(やまとたけのみこと)が熊襲(くまそ)王国の滅亡の後に父の景行(けいこう)天皇から褒美(ほうび)でもらった武名で、日本武尊(やまとたけのみこと)がトリックスターの本性を隠すための偽装工作である。

トリックスターは、神話や物語で神様や自然界の秩序を壊して、物語を展開する者で、いたずら者が多くて、善と悪、破壊と再生、賢者と愚者など、異なる二面性を持つのが特徴で、素戔嗚尊(すさのおのみこと;日本武尊(やまとたけのみこと)を神格化)が代表的である。

倭(やまと)の姫と日本(やまと)の武(たける)は、倭姫命(やまとひめのみこと)が優秀な女性皇族に対して、日本武尊(やまとたけのみこと)がひどい汚名だらけの国賊で、汚(けが)れのない清廉潔白(せいれんけっぱく)な悲劇的英雄を偽装工作して、「記紀」の最大の隠し事になった。
倭姫命(やまとひめのみこと)は、卑弥呼(日巫女;ひみこ)で、伊勢神宮で太陽神を祭る巫女(みこ)で、現在の伊勢神宮内宮を遷宮して、父系(男系)の天照大神(あまてらすおおみかみ)に神格化して、『ホツマツタエ』の花子などに神格化して、圧倒的な功績を残した女性皇族である。
日本武尊(やまとたけのみこと)は、皇太子と天皇(男王;だんおう)でありながら、不倫や太陽神殺しをして、出雲王国(物部(もののべ)氏)も崩壊させて、内乱(皇位継承権争い)を起こした国賊で、武(たける)の名前通りの悲劇的英雄を偽装工作して、都合の悪い事実を隠したが、超天才の僕を騙(だま)せなかった。
日本武尊(やまとたけのみこと)は、皇太子と天皇の立場を異母兄弟の成務(せいむ)天皇で、弟橘姫(おとたちばなひめ)との不倫を同母兄弟の大碓命(おおうすのみこと)や神格化した素戔嗚尊(すさのおのみこと)などに押し付けて、逆賊を祖先化した武埴安彦命(たけはにやすひこのみこと)などになすり付けた。

倭姫命(やまとひめのみこと)は、垂仁(すいにん)天皇12年9月16日(西暦163年10月中旬頃)生まれで、垂仁(すいにん)天皇25年3月10日(西暦176年4月上旬頃)に正式な伊勢神宮の斎王(さいおう;太陽神に仕(つか)える未婚の皇女)になって、14才の誕生日の垂仁(すいにん)天皇26年9月16日(177年10月中旬頃)に伊勢神宮の内宮と外宮を最終遷宮した。
倭姫命(やまとひめのみこと)は、景行(けいこう)天皇20年2月4日(西暦210年3月上旬頃)に斎王(さいおう)を辞任して、伊勢市の磯(いそ)神社に隠居して、天皇不在の年10月7日(西暦251年11月上旬頃)に甥(おい)の日本武(やまとたけ)天皇が磯(いそ)神社で殺して、半月後の10月22日(11月下旬頃)に伊勢市の古墳に葬礼した。

日本武尊(やまとたけのみこと)は、景行(けいこう)天皇2年12月15日(西暦193年1月中旬頃)に皇后の八坂高依媛(やさかたかよりひめ)が生んで、後に皇太子になって、西暦217年に父の妾(めかけ)の弟橘姫(おとたちばなひめ)との不倫がバレて、皇太子にふさわしくないと皇居を追い出されて、彼女の故郷の出雲で、20年以上暮らして、7人の息子をもうけた。
景行(けいこう)天皇57年(西暦247年)以前に日本武尊(やまとたけのみこと)は、奈良県に呼び戻されて、景行(けいこう)天皇57年12月(西暦248年1月頃)に熊襲(くまそ)王国を滅亡させて、日本武(やまとたけ)の武名をもらって、不倫の罪(つみ)を許して、天皇不在の年(西暦251年)に反乱(皇位継承権争い)して、仲哀(ちゅうあい)天皇9年神無月17日(西暦260年11月中旬頃)に皇族に認められない日本武(やまとたけ)天皇として戦死して、出雲王国(物部(もののべ)氏)が崩壊した。

日本武尊(やまとたけのみこと)の不倫は、最初の罪(つみ)として、父の景行(けいこう)天皇が水に流したが、内乱(皇位継承権争い)で、伯母(おば)の倭姫命(やまとひめのみこと)を殺害して、9年間の2朝廷並列時代を生み出して、出雲王国(物部(もののべ)氏)の崩壊で戦死して、2度目の罪(つみ)を自分の死で償(つぐな)った。
日本武尊(やまとたけのみこと)は、『ホツマツタエ』と「記紀」だけでなく、古代日本史で最大の嘘(うそ)で塗り固めて、清廉潔白(せいれんけっぱく)の悲劇的英雄と偽装工作して、不倫と内乱(皇位継承権争い)を起こした国賊で、卑弥呼(ひみこ)の倭姫命(やまとひめのみこと)よりも最重要な隠し事だった。

倭(やまと)の姫(ひめ)と日本(やまと)の武(たける)は、名前通りの活躍をした本当と嘘(うそ)を僕が暴(あば)いて、「記紀」の読者を騙(だま)した史実・真実・事実である。

<参考文献>
『完訳秀真伝(下巻)』
編著者・鳥居礼 発行・八幡書店
『日本書紀(上)(下)全現代語訳―全二巻―』
著者・宇治谷孟 発行・株式会社講談社
インターネットの不明サイトから少々拝借

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